クロアチアのブルータリズムをまとう

ダンコ & アナ・シュタイナーが自らのルーツを再訪し、Balenciaga、Martine Rose、Gosha Rubchinskiyを撮る

    草花にとって、コンクリートの割れ目や裂け目は、下に広がる肥沃な土壌や上から降り注ぐ日光への道筋だ。どこへ向かって伸びるかは、種の植えられた場所次第。クロアチアの首都ザグレブの、 戦後共産主義の時代に建てられたブルータリズム様式の複合建築には、ユートピアを思わせるテラスが備わっており、梨の木やバラの木、杏やヒナギグが、周囲の荒涼としたコンクリートの中で、すくすくと育っている。SSENSEの最新エディトリアルのため、ダンコ・シュタイナーは、自らのルーツであるこのクロアチアの街を再訪した。Martine RoseBalenciaga、そしてGosha Rubchinskiyを通して、ダンコ & アナ・シュタイナーが、才能を開花し始めた当時を想起させるスタイルで、90年代の青春時代にオマージュを捧げる。結局のところ、花もまた、その根と同じくらい逞しく生き延びるものなのだ。

    モデル着用アイテム:フーディ(Martine Rose)Tシャツ(Martine Rose)

    • 写真: Danko Steiner
    • スタイリング: Ana Steiner
    • モデル: Elijah Jackson